エピペン

先日、患者さんが来院した折に、エピペンの事について質問を受けました。
聞くと、かつてエビかカニかの甲殻類を食べて気を失い、気が付いたら病院に運ばれていたとのこと、・・・こういった方はごく稀ですがいらっしゃいます。
説明ついでに一寸エピペンについて調べてみました。

エピペンは、アナフィラキシー補助治療剤として開発された自己注射製剤です。エピペン注射液0.15㎎(緑色の製剤、体重15㎏~30㎏の方)とエピペン注射液0.3㎎(黄色の製剤、体重30㎏以上の方)の2種類があります。One shotでそれぞれアドレナリン0.15㎎、0.3㎎を注入できるように設計してあります。
 エピペンは元々は米国で蜂刺されなどによるアナフィラキシーに対処するために自己注射用緊急処置キットとして開発されたものです。日本では蜂毒によるアナフィラキシーのために年間約30人の死亡例があったため、1995年以降林野庁がこれを米国から輸入し蜂に刺されアレルギーの危険性がある職員に使用し始めました。その結果有効性が示されました。
それを踏まえて2003年からは蜂毒に対するアナフィラキシーの補助治療剤としての使用が始まり、さらに2005年からは食物、薬物によるアナフィラキシーに対しても使用が開始されました。但し、保険適用ではなかったために実費で購入する状態が続きました。
2011年に薬価基準収載となり、専門医療機関から製剤の処方を受けることができるようになりました。
そうはいってもアドレナリンという劇薬の自己注射液ということで、使用方法、時期、副作用、禁忌(使用してはいけないケース)など熟知していないと危険な薬剤です。
エピペンの使い方ガイドのDVDやテープなどもあり、処方の際は専門のエピペン登録医師が事細かに指導する事になっているようですが、インターネットで調べたらYou Tubeでエピペン使用方法という動画がありました。エピペンとはどういったものか知っておくのに参考になると思いました。

エピペンはアナフィラキシーの緊急治療薬として登場しましたが、あくまで補助治療剤です。緊急の場合には専門医療機関に早急に駆けつけることは当然ですが、アナフィラキシーの患者さん、その周辺の人は普段からこういった動画などを繰り返し見てエピペンというものに馴染んでおくのも大切かと感じました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)